関東の古墳&陵墓研究

関東地方(主に埼玉県や茨城県)の古墳や遺跡、神社仏閣等を見学し紹介してます。 個人的に好きな陵墓関係の記事や書籍も紹介してます。

伊勢崎市

皆様こんばんは~(^▽^)
 
地蔵山古墳群ラストの古墳紹介に参ります
今回の古墳も遠くから(赤堀7号墳から撮った)のみなので、
航空写真とストリートビューの写真を掲載します。
普段から薮が凄くて近づけない事で知られているそうですが、
下草が枯れる時期に改めてリベンジしたいと考えてます(^^
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蕨手塚(わらびてづか)古墳
墳丘の位置ですが、森の手前にツタに覆われた部分が見えますが、
ココの部分では無く・・・、 
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森の形通りの、ほぼ中央部分に存在している様です(^^;
この辺りの畑地では、主に蕎麦を栽培している様なので、
休作期の冬季の見学が適してると思います。
ちなみに、この古墳は達磨山古墳同様、発掘調査がされており、
礫槨3、竪穴式石室、箱型石棺という複数の埋葬主体部が検出されてます。
  
:蕨手塚(わらびてづか)古墳:
・所在地:伊勢崎市五目牛町713
・墳形:円墳 葺石
・規模:直径37m✖高さ4m
・周濠:無し
・埋葬主体部:礫槨3、竪穴式石室1、箱型石棺1
・出土品:円筒埴輪片、石製模造品、蕨手刀子、斧、鎌、鉄鏃
・築造年代:5世紀中頃
・史跡の指定区分:市指定
・備考:駐車スペース無し

皆様こんにちは~(^▽^)
 
地蔵山古墳群3基目の古墳の紹介です(^^ 
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達磨山(だるまやま)古墳
上の写真は地蔵山古墳の後円部頂上から撮った物です。
前回登場した赤堀7号墳と同じく、地蔵山古墳に近い距離に築かれており、
赤堀7号よりも規模が大きいことから、地蔵山古墳の被葬者に関係する人物(家族)の、
墓では無いかと考えてます。
 
この古墳は発掘調査が実施されていて、
直径35m✖高さ5mの円墳(現在は方墳の様に見える)で、
周堀は無く、粘土槨1と箱型棺状石室2が検出されてます。
墳丘に近付いて見学しようかと思いましたが、
ご覧の様に、ツタのような植物に墳丘全体が覆われているのと、
畑地の中にあるので、接近及び墳丘見学は不可能と判断し、
上の写真を撮るだけにしました。
 
:達磨山(だるまやま)古墳:
・所在地:伊勢崎市五目牛町624
・墳形:円墳
・規模:直径35m✖高さ5m
・周濠:無し
・埋葬主体部:粘土槨1、箱型石棺状石室2
・出土品:鉄剣、鉄鏃、大刀、鉄鉾、円筒埴輪
・築造年代:5世紀中頃
・史跡の指定区分:市指定
・備考:駐車スペース無し(路駐可能だが注意)

皆様おはようございま~す(^▽^)
 
今日から7月ですね~(^^
梅雨も本格的になるのか、もう明けたのか分かりませんが、
関東地方は良いお天気が続いてます(^^;
 
さて・・・地蔵山古墳群の主墳である地蔵山古墳に続きましては、
コチラの古墳です。。。 
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赤堀(あかほり)7号墳
コチラの古墳は、市道の直ぐ横にあったので、
車道に止めて(母は車内で待機)じっくり見学して参りました
何も情報が無い所を見ると、未発掘墳だと思われます。
 
ご覧の様に、墳丘は背の高い下草に覆われていたので、
登るのは断念しましたが、代わりに墳裾や斜面、
周辺の地面をくまなく観察してきたのですが、 
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まず、車を止めた市道から古墳へ至る農道なのですが、
茶褐色の破片が十数点見られると思いますが、
コレらは全て、円筒埴輪や土師器の破片です(^^;
一部軽トラックや耕耘機などで破砕されてしまった欠片もありますが。。。
群馬県藤岡市の平田地区古墳群を彷彿とさせる光景に驚きました(^^;
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墳丘近景。
薮が凄くてこれ以上は近づけませんでしたが、
直径20m✖高さ3mほどの規模です。
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木の根元付近に見られた葺石と思われる礫群。
乱雑に積まれているので、最初は土地の所有者が遺棄したものかと思いましたが、
他の墳丘斜面にも礫が見られたので、葺石を有する古墳だと思われます。
まだ未発掘であれば、早急に発掘して頂きたいです
 
:赤堀(あかほり)7号墳:
・所在地:伊勢崎市五目牛町709
・墳形:円墳 葺石
・規模:直径20m✖高さ3m
・周濠:不明 墳裾に見られる窪みは只の境界線か?
・埋葬主体部:不明
・出土品:円筒埴輪、土師器
・築造年代:不明 5世紀代?
・史跡の指定区分:市指定
・備考:畑地内に現状保存
    駐車スペース無し(路駐可能だが注意)

皆様こんにちは~(^▽^)
 
今回から4記事に分けて紹介する地蔵山古墳群は、
蟹沼東古墳群から近距離にあった為に、ついでに見学してきました。

〇地蔵山古墳群
伊勢崎市(旧赤堀村)に展開していた古墳群で、
丘陵上に有る地蔵山古墳を中心とし、元は55基程有ったとされる。
現在は畑地開墾や開発などで5基まで減ってしまっている。

では、地蔵山古墳群の盟主墳である。。。
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地蔵山(じぞうやま)古墳から。。。
遠目にはかなり大きな古墳に見えますが、地蔵山(独立小丘陵?)の頂部に築かれた、
全長60m、後円部直径40m✖高さ3.6mの、帆立貝型前方後円墳です。
5世紀初頭~中頃の築造と推定されていますが、未発掘の為詳細は不明の様です。
 
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道路側(蟹沼東古墳群前を走る道路側)から見た、地蔵山の近景。
上の写真に写っている電柱?照明塔?の様な物の、
右側方向に蜘蛛の巣だらけの登山道があるのですが、
山頂近くで、明らかに傾斜が違う所があったので、
おそらくその部分が墳裾だと予想してます。
 
上の写真を撮影した時、全体が古墳かと思ってしまいました(^^; 
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墳頂の様子。。。
墳頂には唐辛子地蔵尊の社殿と御影石?製のベンチがあるのですが、
ご覧の様に下草が繁茂してしまっていて、
露出遺物を探すのも困難な状況になってました。。。
尚、頂部に祀られている地蔵尊の名前から、
唐辛子山古墳、地蔵尊が祀られる前は大山と呼ばれていたそうです。
 
帆立貝型前方後円墳だと言う事実は、
帰宅して色々調べていた時に知ったので、
上記の写真を撮っていたときは、円墳だと思ってました(^^;
前方部が不明瞭で、帆立貝型というよりも造出し付円墳であるとの説も有ります。

下草が枯れる頃にリベンジしたいのと、
早急に正式な発掘調査実施を望みます(^^
 
:地蔵山(じぞうやま)古墳:
・所在地:伊勢崎市五目牛町 頂部に地蔵尊
・墳形:帆立貝式前方後円墳
・規模:全長60m 
    後円部径40m✖高さ3.6m
    前方部長さ20m、高さ不明
・周濠:無し
・埋葬主体部:未調査の為不明だが、
       竪穴系埋葬施設が想定されている
・出土品:不明
・築造年代:5世紀初頭~中頃か?
・史跡の指定区分:市指定
・備考:後円部頂部に地蔵尊社殿有り
    駐車スペース無し

皆様こんにちは~(^▽^)
 
仕事が忙しくて2日ほど空いてしまいました(^^;
 
今回紹介する古墳群は、
蟹沼東(かにぬまひがし)古墳群
・・・と呼ばれております。
 
公園側と聖苑(斎場)側に駐車場が有り、当日は晴れて気温も高かった為、
比較的木陰が多い聖苑側に車を止めたので、公園側に設置されているという、
古墳案内板(古墳位置図)を見落としてしまいまいした(^^;
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公園内広場に設置された説明板です。
看板によると、元は70基ほどあった様です。
公園内に保存されている古墳は全て円墳で10基
周辺には後日紹介する予定の、地蔵山古墳群などがありますが、
公園周辺の古墳は畑地や田圃地帯の開削の為に、破壊されてしまった様です。。。
隣接する斎場敷地内にも数基有り、そちらは建設時に調査された様ですが、
公園内の墳丘は全て未調査の為、墳形が円墳である事以外の、
主体部の形態や出土品、周濠の有無などは全て不明ですし、
「〇号墳」などの記載も有りません。
公園整備するならせめて「〇号墳」的な感じでナンバリングして欲しいです(^^;
 
以下、聖苑側から順に墳丘の全体写真を掲載します。 
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芝生が植えられた広場になっている所にある2基の古墳のみ、
芝生が墳丘斜面に植えられて、綺麗な姿になってました。
上記2基以外は、下草もあまり生えて無く、
2枚目の古墳の様に、墳丘裾に枝を積んで、
墳丘の範囲が分かり易くなってる所もあり、
見学し易くなってましたが、4枚目と5枚目の古墳の様に、
腐食して落下してきたと思われる、
樹木の枝などが散乱していて足場が少々危険な墳丘もあり、
広場だけでなく、コチラも全体的に整備して欲しいなと思いました。

公園には無料の駐車場が有るので、気軽に見学できるのは嬉しいですね(^^
 
:蟹沼東(かにぬまひがし)古墳群:
・所在地:伊勢崎市波志江町 赤城見台公園内
・墳形:10基全て円墳
・規模:直径10~30m✖高さ2~4m
・周濠:不明
・埋葬主体部:横穴式石室(公園外の古墳、公園内は未調査)
・出土品:大刀、馬具、装飾品(公園外の古墳)
・築造年代:6世紀後半~7世紀前半
・史跡の指定区分:市指定
・備考:駐車場有り(無料)
    公園整備済み
    斎場内に有った古墳は全て調査後破壊

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