関東の古墳&陵墓研究

関東地方(主に埼玉県や茨城県)の古墳や遺跡、神社仏閣等を見学し紹介してます。 個人的に好きな陵墓関係の記事や書籍も紹介してます。

藤岡市

皆様こんにちは~(^▽^)
 
昨日「平井地区の古墳達ラスト」の記事を投稿したあと、
改めてグーグルマップで平井地区の古墳を見たのですが、
畑地の中だったり個人宅の敷地内だったりで、
まだ見てない古墳のほとんどが、
接近不可能っぽい事が判明。。。
・・・・・でも、めげずに機会が作れ次第、
見学&埴輪片採集をしてこようと計画中です(^^
 
さて、今回は住宅内にあり精巧な石室が見学できる、こちらの古墳の紹介です(^^ 
イメージ 1
 
イメージ 2
2枚上の写真の様に、民家建物の隣に立地するのが、
 喜蔵塚(きぞうづか)古墳です(^^
開口が古い為に、出土品やどのような棺だったかなどは、
全く分かっておりませんが、凝灰岩の切石を組み合わせた、
非常に精巧な横穴式石室が見学できる古墳として、県内でも知られてます(^^
田村様の敷地内にあることから、「田村塚」とも呼ばれているそうです。
自分の家の敷地内にこんな立派な古墳があるなんて、
超絶羨ましい話です
 
・・・早速家人に許可を頂いて見学。。。
車は家の前の道路に路駐していたのですが、直ぐ隣にある神社の駐車場の方が広いからと、
そちらに止めさせて頂いたおかげで、ゆっくり&じっくり見学できました 
イメージ 5
ご自宅の庭から撮らせて頂いた一枚。
墳頂部に大きな樫?の樹木がそびえ立ってるので、
遠くからでも古墳の位置が把握し易いです(^^ 
イメージ 6
石室開口部。
開口部方向は、ほぼ真南。
羨道部天井石は、大きくて厚みがある凝灰岩の一枚岩が、2枚架けられてました。
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羨道から玄室。
羨道側壁は後世の補修の跡が見られます。
イメージ 8
玄室入り口(玄門)から見た羨道部と開口部。
高さはおよそ1.5mほどあるので、少々屈みながらの撮影でした。
羨道全長は4mあり、幅は約1mという規模です。
イメージ 9
そして玄室の様子。
側壁にもやはり羨道部で見られた、補修の跡がありますが、
築造当時の姿をよく残してると感じました。
奥壁は巨大な一枚板と幅の短い細長い板石で構築。 
イメージ 10
尚、玄室天井石は、内サイズ奥行き2.07m✖幅2.55mの、
巨大な一枚板で構築されていて、迫力があります(^^
イメージ 11
玄室床は少々見づらいですが、全てが土では無く、
棺が置かれていたであろう場所(玄室最奥部から羨道側に約1m部分)のみ、
凝灰岩の板石が設置されてます。
これほど精巧な石室なので、埋葬された人物は、
かなり位の高い権力者だったと考えられてます。 
イメージ 12
玄門部分ですが、内側がほぼ平滑になるよう加工されていたりと、
この部分もかなりの精巧さが見て取れます。
イメージ 3
一旦外に出て、民家がある側と反対の方から撮ってみました。
形状は日本で一番多い墳形である円墳(方墳の可能性有り)ですが、
直径20mほどのさほど大きくないサイズの割に、
高さが6mもあるので、封土はかなり急勾配な角度となってます。
築造年代が7世紀とされているので、埴輪などはありませんが、
イメージ 4
葺石と見られるこぶし大~人頭大の川原石を確認しました。

※古墳所在地ですが個人宅敷地内の為、詳細は控えさせて頂きます。 
:喜蔵塚(きぞうづか)古墳:
・所在地:藤岡市白石字中郷
・墳形:円墳(※方墳の可能性有り) 葺石
・規模:直径20m✖高さ6m(円墳とした場合)
    一辺23✖25m✖高さ4m(方墳説)
・周濠:無し
・埋葬主体部:凝灰岩切石積み両袖型横穴式石室
       全長7.4m
       羨道長4.41m✖幅1.3m✖高さ1.5m
       玄室長2.55m✖幅2.07m✖高さ1.8m
・出土品:不明
・築造年代:7世紀
・備考:田村様敷地内に立地(見学は要許可)
    駐車場は近隣神社駐車場を利用
    方墳の可能性有り

皆様こんにちは~(^▽^)
 
GWも後半に入ってますが、如何お過ごしでしょうか?(^^
気温も上がって暖かい日が多くなりましたが、
気温が高くて良いお天気ということは、
古墳上の下草が繁茂し始めて墳丘が確認し難くなります。。。
事実、本日も地元県内の古墳を見学しに行ったのですが、
雑草がかなり茂っていて、埴輪や土師器片などを探すのが、
少し難しく感じました。。。(--;
 
さて、「白石古墳群 平井地区の古墳達」の記事は、今回でラストで~す(^^
6基目~9基目を、時間の都合や路駐していた関係で、
外観だけ撮りましたので、一気にズラ~ッと紹介していきます 
イメージ 1
まずは6基目の外観。
右端にゴミが不法投棄されてますが。。。 
イメージ 2
墳丘の半分以上が個人宅の敷地内にありまして、
県道に面している部分には有刺鉄線が張られていて、葺石が多数確認出来るのと、 
イメージ 3
大きな円筒埴輪の破片が点在していたりして、平井地区内に点在する古墳の中では、
割と築造当時の姿を残していると思われます。
また、規模も目測ではありますが、直径30m以上、高さ5mほどの大きさがあり、
平井地区内では1基目として紹介した古墳よりも、サイズが大きな古墳ではないかと感じました。 

:平井地区の古墳 6基目:
・墳形:円墳 葺石
・規模:(目測)直径約30m✖高さ約5m
・周堀の有無:不明
・埋葬主体部:自然石乱石積横穴式石室
・出土品:円筒埴輪、土師器 墳丘上に多数の露出確認
・築造年代:5世紀後半~6世紀
・史跡の指定区分:市指定
・備考:民家私有地内の為見学時要注意
    駐車スペース無し

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7基目にカウントした古墳は、
6基目に隣接するビニールハウス群の横に立地しています。
ご覧の通り、薮状態なのと畑の中だったので、接近は諦めました(^^;
左側が茂っていて正確な大きさは分かりませんが、
おそらく直径15m前後、高さ2m前後のサイズだと思われます。
葺石は撮影した場所からは確認できませんでした。。。 

:7基目:
・墳形:円墳
・規模:(目測)直径約20m 高さ約2m
・周堀の有無:不明
・埋葬主体部:自然石乱石積横穴式石室
・出土品:円筒埴輪、土師器
・築造年代:5世紀後半~6世紀
・史跡の指定区分:市指定
・備考:畑地(私有地)内の為見学時要注意

イメージ 5
8基目にカウントした古墳は、
6基目の後方約15mほどの距離にあります。
墳頂部はやや荒れてますが、良好な墳丘は残っていそうです。
目測規模は直径15m、高さ約2mほどでしょうか?(^^

:8基目:
・墳形:円墳
・規模:(目測)直径約15m 高さ約2m
・周堀の有無:不明
・埋葬主体部:自然石乱石積横穴式石室
・出土品:円筒埴輪、土師器
・築造年代:5世紀後半~6世紀
・史跡の指定区分:市指定
・備考:畑地(私有地)内の為見学時要注意
    駐車スペース無し

イメージ 6
9基目にカウントした古墳は、
路駐させて頂いたビニールハウス群入り口脇にありまして、
最初は古墳だと気づかずにスルーしかけました(^^;
かなり小さくなってますが、葺石と円筒埴輪片の露出を確認。
大きさは現状で、目測一辺5m✖2m✖高さ1.5mほど。
 
以上で平井地区内の古墳達の紹介を一旦終了します。
また機会&時間があれば、残りの20数基と、
今回紹介した古墳を詳細に調べてみたいと思っております
 
次回は、個人宅に保存された7世紀築造の古墳を紹介する予定です。
 
:9基目:
・墳形:円墳 葺石
・規模:(目測)一辺約5m✖約2m✖高さ1.5m 現状/方形墳
・周堀の有無:不明
・埋葬主体部:自然石乱石積横穴式石室
・出土品:円筒埴輪、土師器
・築造年代:5世紀後半~6世紀
・史跡の指定区分:市指定
・備考:私有地内につき見学時要注意

皆様こんばんは~(^▽^)
 
依然としてグーグルマップが正常に起動してくれないので、
少々動作が重いグーグルマップの方で、
近所や今まで行った古墳を見ていたら、
偶然?我が家の近所で所在が不明だった古墳を見つけて、
ストリートビューでも墳丘の高まりを確認できましたので、
後日時間がある時に訪問してみようと思ってます
 
とりあえず、群馬県の古墳から・・・・・、
平井地区内の古墳5基目を。。。 
イメージ 1
手前が4基目で今回はその奥に見える、
5基目の小古墳を紹介~(^^ 
イメージ 2
5基目の遠撮。
コチラも耕作の為に方形墳となってますが、
直径約5~6m前後の小円墳であることが判明してます。 
イメージ 4
ちょっと近づいて撮影してみましたが、
墳丘全体に大きめサイズの川原石が葺かれていて、積石塚の様な外観です(^^
ちなみに、上の写真左端に写っている畦道上にも、
埴輪片と思われる茶色の物体が多数転がってました(^^;
イメージ 5
 
イメージ 6
墳丘封土裾部もご覧の様にびっしりと川原石が確認できます。
イメージ 7
赤い矢印で示した箇所に、土師器や円筒埴輪の破片が露出してます。
イメージ 8
枯れ草と新しい下草が繁茂して見難いですが、墳頂部を撮影したもので、
イメージ 3
墳頂部には石室石材で天井石と思われる、
かなり大きな石材が露出しているのを確認できました。
平井地区にはこの様な古墳が多数存在してますが、
どれも似たような現状で、墳丘上はかなり荒れてます。。。
数が多いのと私有地内で、整備が進まないそうですが、
せめて芝生を植えるなどして、綺麗にして頂きたいと思いました。
1基づつ見て回ったのは以上5基だけで、
あと数基は、直ぐ脇の県道端に路駐した上で、
外観の撮影のみにしました。
容量の関係で、その数基はまた別記事で紹介致します(^^;
 
:平井地区の古墳 5基目:
・墳形:円墳 葺石
・規模:(現状目測)一辺2✖3✖高さ1.5m
・周堀の有無:不明
・埋葬主体部:自然石乱石積横穴式石室
・出土品:円筒埴輪、土師器片 封土上に多数の露出確認
・築造年代:5世紀後半~6世紀
・史跡の指定区分:市指定
・備考:石室崩壊状態
    葺石、埴輪片多数散見
    畑地(私有地)内の為見学時要注意

皆様こんにちは~(^▽^)
 
明日からGW後半が始まりますね~(^^
事故や怪我の無いよう、気を付けてお過ごし下さいませ
 
・・・では、平井地区の古墳群4基目の紹介です(^^ 
イメージ 1
3基目として紹介した古墳の前から撮ったのが上の写真。
ネギ畑の中に、2基の小古墳が確認できるかと思いますが、
今回は手前のを4基目として紹介致します
※手前が4基目で、枯れ木が積んである向こうに見えるのが、
   5基目とカウントした古墳です(^^ 
イメージ 2
4基目の遠景。
遠くに(左側)白石稲荷山古墳後円部の樹木が見えます。
ゴルフ打ちっ放し場と県道を鋏んで、
白石稲荷山古墳の近親者の墓所では?と思ってしまうほど、距離が近いのが分かります。
イメージ 3
4基目の近撮。
竹や下草が墳頂近くにびっしり生えていて、
墳形が確認できませんが、およそ1辺2m✖3m✖高さ1.5m、
・・・くらいの方形墳となってます。
おそらくは直径5m前後の円墳だったのでしょうけれど、
畑地による耕作で現在の姿になったと思われます。
※資料館の館員の方による説明では「全て円墳」
イメージ 4
墳頂部近くに葺石よりは少し大きめの、
石室石材と思われる大きめの自然石を確認しました。
この古墳を見学するまえに、近所の民家の住人からお話を頂けたのですが、
このネギ畑にある2基の古墳は、土よりも石が多い積石塚の様な外観で、 
イメージ 5
埴輪片や土師器の破片がびっしり(上の写真)あったそうです。
また、石室内からは特に何も出なかったそうで、畑の区画線代わりとして・・・・、
イメージ 6
抜き取られたと仰っていました(--;
・・・なので、おそらくこの石列の内大きな自然石は、
今回紹介する古墳と、もう1基の5基目の、埋葬主体部部材だったかもしれません。。。
イメージ 7
4基目から見た1基目の遠景。
 
:平井地区の古墳群 4基目:
・墳形:現状方形墳だが元は円墳 葺石
・規模:(現状目測)2m✖3m✖高さ1.5m
・周堀の有無:不明
・埋葬主体部:川原石乱石積み横穴式石室
・出土品:円筒埴輪、土師器 
      ※墳丘封土上及び周囲に多数露出
・築造年代:5世紀後半~6世紀
・史跡の指定区分:市指定
・備考:耕作の為現状方形墳
    石室破壊
    埴輪片、葺石多数散見
    畑地(私有地)内の為見学時要注意

皆様こんにちは~(^▽^)
 
今日から5月ですね☆
GW後半がスタートするせいで、
道路は大混雑するので、古墳巡りには行かず、
先日撮ってきた古墳や、先月行った熊本のお城の、
写真整理等をしながら過ごそうと思います(^^;
 
さて、平井地区の古墳達3基目は。。。 
イメージ 1
一見すると古墳では無く、畑地の端に残された土山ですが、
イメージ 2
川原石の葺石や・・・・・・、 
イメージ 3
 (細小さいですが)赤い矢印で示した箇所に、
円筒埴輪の破片が露出しているので、紛れもなく古墳だと思います(^^
イメージ 4
隣の建物は簡易宿泊施設なのですが、
この様に、わざわざコンクリ壁を弧を描く様にして、
避けて設置されてる辺り、ちゃんとこの土山を史跡として、
意識してるのな?と思いました(^^
ちなみにこのホテルの裏側に、前回紹介した2基目が立地してます。 
イメージ 5
墳頂部は、真っ平らに近い感じで、
一部には耕耘機のキャタピラの跡が確認できました(^^;
畦道は狭いので、この頂部でUターンした可能性大(>_<)
上の写真で右側に木立が見えますが、コレが1基目として紹介した古墳です(^^
かなりの近距離にまとまって築造されてるのも、この古墳群の特徴です。
イメージ 6
埋葬主体部に関わる様な自然石は確認できませんでした。
 
:平井地区の古墳 3基目:
・墳形:円墳 葺石
・規模:(目測)直径15~20m✖高さ1.5~2m
・周堀の有無:不明
・埋葬主体部:川原石乱石積み横穴式石室
・出土品:不明 埴輪片露出散見
・築造年代:5世紀後半~6世紀
・史跡の指定区分:市指定
・備考:半壊状態で現存
    葺石、埴輪片多数散見

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