皆様こんばんは~(^▽^)

前回の更新からだいぶ日が空いてしまいました(^^;
ここのところ仕事が忙しくて、なかなか見学に行けませんが、
来月中には水戸市周辺の古墳見学でまだ未訪問の所に行く予定ですので、
天気が良くなる事を願ってます(^^;

さて、本日は我が家が取っている毎日新聞の中で、
久しぶりに珍しい発見が有ったという記事が掲載されていたので、
それを紹介したいと思います(^^
2019-10-31 07.35.58
羽生市内の北尾崎北遺跡(平安時代中期~中世の複合遺跡)から、
検出された竪穴式住居跡内から青銅製の八稜鏡と鉄製槍先が、
まとまって発掘されたという記事です(^^

鉄製槍のサイズは、全長36.2cm、刃の長さ28cm、
刃の最大幅4cm、重さ376.4gという物で、
多くは古墳時代前期の古墳に副葬される例が有りますが、
奈良及び平安時代の遺跡から出土する例はほとんど有りません(^^;

また、出土した八稜鏡(はちりょうきょう)は、直径7.7cmで、
重さは32.6gで、8枚の花びらをかたどった輪郭が特徴。
主に貴族や僧侶などが使用していたとされる貴重な品で、
通常は裏側に花と鳥の文様が施されている場合が有りますが、
今回出土した鏡にはそういった装飾が不鮮明な事から、
元々描かれていなかった可能性が高いそう。。。

槍先と鏡が一緒に出土した例は、祭祀遺跡などの例が有りますが、
一般的な住居跡から見つかった例は無いそうで、
非常に珍しいとの事だそうです(^^

記事には集落に祭祀を執り行うか、祭祀に用いる物品の管理を行う人物が、
いた可能性が有ると記述が有ります。
・・・また、個人的な推測ですが、自宅に現代の神棚的な物を設けて、
そこに安置(奉納)していた可能性も有るかと思います(^^

尚、現地見学会が11月4日(月・祝)の9時~13時まで実施されるそうですので、
興味の有る方はお越しになられては如何でしょうか?(^^
・・・私は仕事関係のイベントで行けません 。・。(T_T)。・。

グーグルマップの航空写真で見ると、
利根川堤防沿いに発掘調査中である様な光景が幾つか見られます(^^
周辺には駐車場などは見当たらないので、公共交通機関の利用がオススメです。

:北尾崎北遺跡(きたおざききたいせき):
・所在場所:羽生市役所から北に2,7kmの利根川右岸
・成立年代:平安時代~中世
・検出遺構:平安時代の集落(住居跡60軒)
      中世の館跡、井戸跡、溝跡、墓跡、火葬跡
・出土品:(平安時代)土師器甕、灰釉陶器、素焼きの土器、
     (中世)室町時代の焼物片、一頭分の馬の骨、人骨、蔵骨器、
         板石塔婆

・備考:利根川堤防強化対策事業に先立って実施されている調査で、
    太陽光発電所の敷地が拡大しつつある事(マップで確認)などから、
    調査後は見学できなくなる可能性有り