関東の古墳&陵墓研究

関東地方(主に埼玉県や茨城県)の古墳や遺跡、神社仏閣等を見学し紹介してます。 個人的に好きな陵墓関係の記事や書籍も紹介してます。

2014年03月

皆様こんばんは~(^◇^)
 
今回は雷電山古墳に至る前に目にした、コチラの小古墳を紹介します。
イメージ 1
雷電山古墳の説明板にも記載されていた、6~7世紀頃までに築造されたと思われる、
三千塚古墳群中の1基です。
 
ご覧の様に畑地の中に存在しており、墳丘へアクセスできそうな畦道が無かったのと、
たまたま?集団でウォーキングしていた方々の目が有ったので、
墳丘への接近は止めておきました(^^; 
イメージ 2
写真が1枚だけでは寂しいので、ズームで。。。
直径はおよそ10~15m、高さは3mくらいでしょうか?
付近に説明板などは無かったので、完全に目測です(^^;
 
付近のこうした小古墳からは、
直刀、刀子、勾玉、管玉などが発見されてるそうです。
 
次の機会に、こうした小古墳を中心に、
じっくりと探索してみようと思ってます(^^

皆様こんにちは~(^◇^)
 
まだ昨日からの強風が残ってましたが、
良く晴れて気温も高くて気持ちよかったので、
車を飛ばして久々に古墳巡りしてきました~(^^
今日は史跡公園化されてない野良古墳を多く見てきました(^^
整備されてない古墳のワクワク感は心地良いですね~
 
今回はコチラの古墳から。。。
イメージ 1
雷電山(らいでんやま)古墳
東松山市内にある川越カントリークラブというゴルフ場敷地内に、
立地&保存されている、三千塚古墳群の盟主墳。
墳頂部に雷電社の社殿が建てられてます。
ゴルフ場駐車場に止めて歩いても良いですが、
鳥居の左側に社務所と3台程の駐車スペースがあるのと、
Uターンし易い様に?かなり広めの道路幅が有るので、
ゴルフ場駐車場まで行かなくても大丈夫です☆ 
イメージ 2
古墳の説明板
元々三千塚古墳群は8群250基からなる大きな古墳群でしたが、
周辺の開発に伴い、今はこの雷電山古墳と数基の小古墳を残すのみとなってしまいました。
雷電山古墳の手前の畑地に小古墳が1基観察(後日紹介予定)できます。
また、ゴルフ場コース内にも2~3基認められますが、
利用客が居る場合は大変危険なので、コースの中には入らない様にして下さい。 
イメージ 3
説明板に記載されている、墳丘実測図
全長86m、後円部高さ8mで2段築成の帆立貝型前方後円墳です。
自然丘陵上に築かれてるので、かなり大きく見えます(^^
これまでに正式な発掘調査はされてませんが、
墳頂部に方形に巡らされた埴輪列が確認されている所から、
古式の竪穴系埋葬施設の存在が推定されてます。
イメージ 4
墳頂部に至る石段
イメージ 5
墳頂から見下ろした感じ。
奥行きが狭い階段なので、手すりがあるのは嬉しい配慮です 
イメージ 6
墳頂部の社殿(拝殿)
イメージ 7
 
イメージ 8
社殿横に建てられた石碑には、社殿を建立するにあたって、古墳の頂部を平坦にした際に、
多くの埴輪片が出土した旨の記載が有りましたので、
本殿の周囲を中心に平坦面をじっくり観察してみたところ・・・
イメージ 9
土師器片と思われる欠片や、
イメージ 10
埋まった状態の円筒埴輪片等をたくさん見つけました
上の土師器欠片と思われる小片と違い、
条線が見られたので、この2点は円筒埴輪片だと思われます。
イメージ 11
また、前方部側後円部斜面で葺石と思われる、自然石を数点確認しました。
イメージ 12
後円部頂部から前方部を見下ろした感じ。
イメージ 13
前方部頂部の様子。
ココには樹木の皮や落ち葉・枯れ枝、社殿から落ちたと思われる瓦片等くらいで、
古墳に関する遺物は見られませんでした。
イメージ 14
墳丘全体像
左が後円部、中央部がくびれ部、右側が前方部となります。
  
:雷電山(らいでんやま)古墳:
・所在地:東松山市大谷3506 大雷神社
・墳形:帆立貝型前方後円墳 2段築成 葺石?
・規模:全長86m 後円部高さ8m
・周濠:無し
・埋葬主体部:未調査の為不明 古式の竪穴系か?
・出土品:円筒埴輪、底部穿口土器
    ※後円部頂部で多数の破片確認
・築造年代:5世紀初頭
・史跡の指定:市指定
・備考:駐車スペース有り
    後円部頂部に社殿有り
    飛来するゴルフボールに注意!

皆様こんばんは~(^▽^)
 
今朝は新聞に久しぶりに考古学関係の記事が掲載されていたので、
早速切り取ってみました(^^
それと今回新たに「新聞記事」専用の書庫を作ってみました
 
まず1記事目はコチラ。。。
イメージ 1
 栃木県のしもつけ風土記の丘公園に属する、
甲塚(かぶとづか)古墳から出土した埴輪片をつなぎ合わせたら、
「機織りをする女性」に組み上がったという記事。
頭部が失われてますが、土台と機織り機とそれに向かう人物の、
両肩から下部分がはっきりと観察できますね(^^
 
甲塚古墳には、
イメージ 2
先々月の1月上旬に訪れていますが、
ココからこの様な珍しい埴輪が出ていたなんて知りませんでした(^^;
2004年に埴輪片を採取してから10年も掛かって
組み上げたという事実も凄いですね。。。
全国から出土している円筒埴輪や朝顔型埴輪なら、
ある程度の完成見本が有りますが、
人物埴輪のそれも、全国的に見ても数例しかない埴輪ならば、
完成見本が無いのと同じですから、組み上がるまでに、
相当な労力を要したのでは?と、組み上げた方や、
調査に関わった方々には頭が下がる思いで居ります(^^;
 
2記事目はコチラ。。。
イメージ 3
コチラは埼玉県所沢市内の中学校校庭から、
東山道武蔵路住居跡が検出されたニュースです(^^
学校敷地内との事で、現在は埋め戻し保存されてる為に、
実物は見れませんが、市内の公共施設内で展示会が開催されているそうです。
今月下旬まで開催されてるそうなので、時間を作って見に行きたいと思ってます(^^
 
☆記事文を以下に掲載します(^^
発掘された古代国家の幹線道路「東山道武蔵路」は、
1989(平成元)年に同市久米の「東の上遺跡」の中にある、
市立南陵中学校の校庭の調査で県内では初めて確認された。
奈良期に東山道の「新田駅」と東海道の「夷山駅」をつなぐ、
幹線「駅路」として設けられたと考えられ、当時の権力を誇示するためか、
道幅は12mもあった。
23年後の2012年に同市下冨地区で同道の延長線と見られる、
「細野遺跡」が見つかり市内の南北縦断ルートがほぼ確定された。
「東の上遺跡」は武蔵野台地の南の縁で狭山丘陵の「八国山」を望む、
柳瀬川左岸にあり面積は約30ヘクタール。
これまでの発掘調査で奈良・平安期には大規模な集落があったとみられ、
国内では珍しく道路と集落がそろって発掘された貴重な遺跡になっている。
また、古代の出土品としては国内唯一の漆が染みこんだ当時のカレンダーの様な、
紙に描かれた「馬」の絵が特殊カメラで発見されるなど「馬家」的役所集落であったと、
推測されている。

大変ご無沙汰しておりま~す(^^;
 
2月中頃辺りに古墳巡りに行こうかと思ってましたが、
2度の大雪と荒天で行けないまま2月が終わり、
3月に入っても、なかなか仕事関係で都合が付かず。。。
今月末にはせめて近場の未訪問古墳に行きたいと思ってますが、
それもどうなるやら。。。(^^;
 
ずっと古墳・遺跡見学に行けない日々を過ごしてますが、
気晴らしに行った本屋でこんな本を見つけたので、
早速購入してきました~(^^
 
イメージ 1
 
図解 古墳に秘められた古代史の謎
宝島社から販売されていますので、
興味の有る方は近所の本屋をチェックされてみては?(^^
この中で目を引いたのが、
『大仙陵の建造費は796億円掛かる』という事と、
現在の今城塚古墳の航空写真です(^^
 
まず、大仙陵ですが。。。
 
イメージ 2
 
大林組が試算した表が掲載されてます。
現代工法だと、2年半掛かって約20億円、
古代工法だと、15年8ヶ月も掛かって、
約796億円も掛かってしまう事に驚きました(^^;
どちらにせよ、凄い金額が掛かるんですね~。。。
 
尚、この表には入ってませんでしたが、
おそらく土地の購入費用なども合わせると、
倍以上の額になりそうな気がします(^^;
 
そして、今城塚古墳。。。
規模や立地場所・年代などから、
真の継体天皇陵と推定されている事で有名な、
巨大古墳ですね~(^^
 
手持ちの資料『空から見た古墳』(学生社)
・・・に掲載されていたのがコレ↓↓↓
 
イメージ 3
 
2重に巡る周濠の跡も明瞭に分かる、
大きな緑色で鍵穴型の姿でしたが、
現在はどうなってるかと言うと・・・・・・?
 
イメージ 4
 
こうなってしまってます。。。( ▽ ;)
 
前方部先端やくびれ部の造出のラインが、
はっきりし過ぎてる点や、墳丘1段目には芝生を敷き、
遊歩道(見学路)の整備、ベンチや休憩所の設置等、
「平成の古墳」になってしまってます。。。
後円部側に40台分の駐車場も完備されてます(^^
※古墳見学に車で行った時に、
  駐車場が有ると非常に助かるのでコレは良いのですが。。。
今後このままなのか、墳丘の樹木を伐採して、
埴輪の樹立や葺石の設置などをするのかは分かりませんが、
あまり綺麗にされると、風情が無くなるので、
これ以上は整備して欲しくないですね。。。(^^;
 
綺麗な方が見学し易いし、築造当時の姿を見たいと、
思われる方もいらっしゃると思いますが、
私個人としては、上記の様な理由から、
過度な復元/整備はして欲しくないと思ってます。。。

↑このページのトップヘ