皆様おはようございま~す(^▽^)

本日は東松山市内にある高坂古墳群から、
群中最も西側に離れている古墳を紹介します(^^
今回で墳丘が現存する高坂古墳群は全て紹介しました。
東から
東から見た高坂13号墳全景
墳丘上に佛田稲荷(ほったいなり)神社が祀られている事から、
佛田稲荷神社古墳とも呼ばれています。
東西径30m✖南北径16.5m✖高さ2mの規模を持つ円墳です。
尚、マップでは佛田ですが、他の資料では払田となってます。
どちらが正しいのか分からないので、ここではマップに記載されている、
佛田の方で書いておきます(^^;
北から
北から墳丘近景
西側には線路が敷設されていますが、
周濠跡も明瞭に残っているので、社殿の有る頂部と石段が有る東側以外は、
さほど改変は受けていないと思われます。
周濠跡
周濠跡と思われる窪み。
青線を引いた内側が最大で40cm程周囲と高低差が有ります。
枯葉が堆積している他、調査が実施されていないので正確な深さや幅は不明です。
土師器片
北側の社殿基礎近くの斜面に土師器片と思われる土器片を確認。
他にも南側は民家が有るため、あまりじっくりとは観察できませんでしたが、
土器片を幾つか確認しました。
頂部から見下ろす
古墳へ登って頂部から見下ろした感じ
高さは2m程です。
頂部社殿
頂部社殿
頂部は広く均されている為、本来はもう少し高さが有ったものと思われます。
拝殿本殿社務所、合祀されている子育稲荷神社の祠および鳥居と、
狭い墳丘上によくこれだけの建築物を建てたものだと感心してしまいました(^^;
頂部
頂部中心部付近
この辺りには土器片などは見られませんでした。
南側斜面上の露出石材
南側斜面頂部近くに礫が見られましたが、葺石でしょうか?
土師器片が見られる上、斜面角度が急ななので築造年代は6世紀後半頃でしょうか?
今後詳細な調査が実施される事を願いますが、
頂部に社殿が載っているので、頂部付近の調査は難しそうですね(^^;

:高坂13号墳:
・別称:佛田稲荷神社古墳
・所在地:東松山市高坂1232 佛田稲荷神社
・墳形:円墳 葺石有り?
・周濠:有り 墳丘北側に痕跡確認
・規模:東西径30m✖南北径16.5m✖高さ2m
・埋葬主体部:未調査
・出土品:不明 土師器片散布
・史跡の指定:市指定
・備考:頂部に神社社殿有り
    参拝者用駐車場有り

次回は諏訪山古墳群を紹介します。